9月28日 福岡アマチュア大会 レポート

九州において数年ぶりに選手権大会以外のアマチュア修斗開催となりました「FORCE/ATTACK-04」。
地元北九州のオフィシャルクラブ「パーソナルスタイルス」と中四国でプロ興行を開催する「Torao Nation State」との共催で実現した今大会は、ルーキートーナメントと闘裸男寝試合(トラオ・ネジアイ=グラップリングトーナメント)が実施されました。
九州と言えば近年、福岡歯科大学のリングでの試合が定番となっていますが、今回の会場は地元ジムのパラエストラ北九州が練習でも使用している遠賀町武道場。小倉から少し離れた郊外にある公共施設の武道場です。出場者数はルーキートーナメントが19名、寝試合が9名とやや少なく感じるものの、試合内容は今後への期待が大きく膨らむ熱い闘いの連続となりました。

【大会結果はこちら】

遠賀町武道場

フライ級は、パーソナルスタイルスの澤岡選手と有永道場の西村選手との1試合決勝となり、試合は両者譲らず延長へ。開始早々いきなり澤岡選手がパンチでラッシュ。延長15秒でKO勝利となりました。
バンタム級は土居選手(TKエスぺランサ)の活躍が予想されたが負傷欠場。1回戦を竹國選手(BURST)の的確な打撃と組技に手こずりながらも2-1で接戦を制した老野選手(パーソナルスタイルス)が、決勝では緊張がほぐれたのか打撃組技共にアグレッシブな動きを見せ、井地選手(イクス)を相手に第1ラウンド一本勝ちで優勝。
フェザー級は7名出場。この階級は打撃対組技の構図がはっきりした展開に。1回戦で大迫選手(赤崎道場A-SPIRIT)を57秒TKOで下した岡本選手(T-REX JIUJITSU ACADEMY)と、これもまた乱打戦で富田選手(総合格闘技道場STEAM)を2-1で破った劉選手(赤崎道場A-SPIRIT)が準決勝で対戦。この試合も打撃戦の末に岡本選手がKO勝利。一方、対するブロックでは組技の展開。1回戦で山口選手(パーソナルスタイルス)に2-1に競り勝ち、準決勝ではシードの野尻選手(赤崎道場A-SPIRIT)をVクロスアームロックで仕留めた浅利選手(BURST)が決勝進出。打撃対組技の対戦となった決勝戦は、しっかり倒して寝技に持ち込んだ浅利選手が第1ラウンド腕十字で見事優勝を決めました。
ライト級は蛭崎選手(パーソナルスタイルス)欠場の為3名に。1回戦で山川選手(赤崎道場A-SPIRIT)からきっちり腕十字で一本勝ちし決勝に駒を進めた武本選手(パーソナルスタイルス)の相手は、すでに他団体のリングで実績のある松本選手(覚信塾)。試合実績では松本選手が上回るものの、アマチュア修斗の経験に勝る武本選手が動きで上回り3-0の判定で優勝。
ウエルター級も2名参加でいきなりの決勝戦。軽快に打撃を繰り出す柴田選手(TKエスぺランサ)に寝技で勝った木村選手(nico mma dojo)が第2ラウンドに肩固めで一本勝ちし優勝。

ルーキー ルーキー優勝者

9月7日に小田原フリーファイトでも開催され、広がりを見せているグラップリングトーナメントの「寝試合」では九州在住のプロ選手が多数出場し大きな盛り上がりを見せました(試合結果等は http://toraonation.com/?p=289 をご参照下さい)。このトーナメントに出場したSHOTA、北島進、溝口直右、結城大樹は11月9日開催のプロ興行「闘裸男14」に出場が決定しています。こうしてプロシューターがアマ大会に出場する姿勢に、自らが地元九州の格闘技を盛り上げて行こうとする選手としての熱い想いを感じ取りました。
今大会の共催者である地元オフィシャルクラブのパーソナルスタイルス大山和彦代表が「実際に主催者の立場として感じたのは、試合数こそ少なかったが、良い試合が沢山あったのではと感じている。個人的なこととなるが、会場の手配等苦労した部分もあったが、関係者の皆様の尽力もあり、無事に終えることができた。この場を借りて感謝の意を表したい。これを機にルーキートーナメントのみならず、様々な大会を開催して格闘技の普及に尽力し、更には九州から多数のプロシューターが誕生してくれることを期待したい。」と大会開催の難しさを語っていましたが、各地方には格闘技を取り巻くそれぞれの土壌と環境があること改めて感じました。11月には福岡でプロ興行が予定されていますが、当初予定していた会場から予約取り消しになってしまったことでも、格闘技に対する風当たり強さの一端が伺えると思います。
それでもあえて「修斗を選んだ理由」が、今大会に出場した選手にはあるのです。

寝試合優勝者

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