修斗とは?

修斗の基本理念

「打て」という“打”ではなく「投げろ」という“投”ではなく「極めろ」という“極”ではない。
また単に打・投・極を総合的に闘えばいいというものでもない。
自然の流れにのった技術がとぎれなく連係し、なめらかに回転することが修斗の姿である。
そして闘いを修めていく修斗の思想が、競技者を人格的に正しく導く。それこそが修斗の理念である。
礼に始まり、礼に終わる。礼こそ修斗の基本姿勢であり、自然に発せられることが、修斗体得への第一歩である。
 

修斗創始者  佐山聡

 

修斗の現在

修斗は1984年、初代タイガーマスクとして一世を風靡した佐山聡によって古代オリンピックで行われていたパンクラチオンの復興を旗印に、世界で最初に総合格闘技(MMA=ミックスド マーシャルアーツ)を競技化した日本生まれの総合格闘競技です。

一見、格闘先進国のように見えている日本ですが、興行的な要素が優先されるあまり八百長行為が公然と行われていたり、ルールの統一性や、医療面など競技としての要素を備えてないものが多く存在していました。修斗は不正試合等が行われないようルール、審判員の管理、ライセンスの発行、管理を行うため、コミッションをいち早く設立し、運営を行って参りました。明文化されたルール。オープンフィンガーグローブなど独自の試合用具の開発。厳格なレフェリング。アマチュアの選手登録制度とプロのライセンス制度。血液検査や眼底検査などの医事チェック。アマチュアからプロへ繋がる選手育成システム。このような修斗が創造した運営システムは、他団体にも強く影響を与え、MMA(=総合格闘技) におけるワールドスタンダードとなっています。

競技はアマチュアとプロに別れ、アマチュアは1986年から、プロは1989年からそれぞれスタートしています。修斗の根幹となっているアマチュアは北海道から沖縄まで全国各地で開催され、全日本アマチュア修斗選手権大会とこれの選抜トーナメントとして全国10ブロック(北海道・東北・関東・東海・北信越・関西・中国・四国・九州・沖縄)にて地区選手権大会が開催され、毎年総勢1000名程の選手が全日本選手権を目指し参加しています。
これらのアマチュア大会で実績を上げた選手は、毎年50人前後がプロに昇格。
プロ興行も東京を中心に全国各地で30大会前後のプロ公式戦が開催されています。

また日本国内に限らず世界各国への普及も進んでおり、これまでにオーストラリア、アメリカ、オランダ、ブラジル、リトアニア、カナダ、デンマーク、スイス、フィンランド、韓国、ドイツ、香港など、20以上の国と地域でプロ、アマ公式戦が実施されています。

そして近年の修斗ではアスリート趣向の選手育成だけではなく、レベルに合わせ、安全性に考慮した「ビギナー修斗」やキッズ(小学生)、ジュニア(中学生)の強化に取り組んでいます。キッズ&ジュニア修斗公式戦はプロ公式戦の中で公開試合として実施し、未来の日本総合格闘技を担う選手育成を協会全体の優先事業として行っています。またビギナー修斗に関しては、今後、年齢別のカテゴリーも新たに加え、修斗をライフワークとして楽しんで頂けるよう「マスターズ」カテゴリーの新設も行う予定です。

日本で生まれた新しい格闘競技として人材、選手育成システムは北米、ヨーロッパ各国をはじめ、世界に浸透しつつあります。

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