アマ修斗(一般・初級・児童・組技)10月2日 OT&新人戦OM山口大会レポート

[大会名]SHOOTO CHALLENGE YAMAGUCHI 07
[主催]毛利道場
[認定](一社)日本修斗協会
[特別協賛]株式会社イサミ・フィットネスショップ・LIMITEST
[後援]yab山口朝日放送、KRY山口放送、tysテレビ山口、株式会社シティーケーブル周南
[協力](有)オフィスK
[日程]2022年10月2日(日)
[場所]山口県周南市/周南市学び・交流プラザ 武道場

前回のアマチュア修斗・山口周南大会「SHOOTO CHALLENGE YAMAGUCHI 06」を開催したのは2019年3月3日。
翌2020年3月15日に「SHOOTO CHALLENGE YAMAGUCHI 07」を開催予定でしたが、新型コロナウィルスの感染が全国に拡がり始めたため開催を延期せざるを得ませんでした。
今もなお新型コロナウィルスの感染は続いています。
しかしながら、社会全体がウィズ・コロナのモードに移行しつつあり、また、今年後半にプロ修斗・山口大会「闘裸男28」が予定されていることから、「闘裸男28」のプロローグの意味も込めてアマチュア修斗・山口周南大会「SHOOTO CHALLENGE YAMAGUCHI 07」の今秋開催を決意しました。

いつもならアマチュア修斗・山口周南大会は20~30試合ぐらいなのですが、今回は途中から応募が殺到し、最終的には申込みが80名以上に達しました。
そのため、新型コロナウィルス対策として選手・セコンド・保護者以外は原則無観客、且つ2部制での開催に変更しました。

第1部はキッズ修斗、ジュニア修斗が中心の構成でした。
キッズ修斗、ジュニア修斗で目を惹いたのは、岡山の菱川道場の選手たちの活躍です。
キッズ4 40kg以下の上野晃聖選手、ジュニア修斗 40kg以下の石川統也選手、ジュニア修斗 52kg以下の小坂展鶴選手とも空手道場らしく回転の速い打撃を披露し、同時に、高い組み技力と関節技の技術を見せて優勝しました。
ほかにも、キッズ修斗公式戦初出場だった品川斗吾選手(山口/毛利道場)が3試合とも腕ひしぎ十字固めで一本勝ちし、見事優勝に輝きました。
第1部ではアマチュア修斗・山口オープントーナメントのライト級とウェルター級も実施されました。
ライト級では1回戦を鮮烈な一本勝ちで突破した高橋惺哉選手(山口/毛利道場)が、同門対決となった決勝戦を制して優勝しました。
一心杯グラップリングトーナメント(修斗グラップリングトーナメント)のフライ級、バンタム級、ライトヘビー級のエキスパート部門も第1部でした。
バンタム級では秋山翼選手(山口/毛利道場)が得意のフロントスリーパーホールドで内田凱也選手(福岡/Personal Style)を降し、プロシューター対決を制しました。
第1部は一本決着が多かったですね。

第2部では、アマチュア修斗・新人戦ワンマッチ、ビギナー修斗・ワンマッチのほか、アマチュア修斗・オープントーナメントや一心杯グラップリングトーナメント(修斗グラップリングトーナメント)の残りのカテゴリーが実施されました。
第1部とは異なり、第2部は判定決着の試合がほとんどでした。
選手同士の実力が拮抗していたのかもしれませんし、或いはせっかくダウンを奪っても組みに行ってしまって相手の回復を許すというもったいない展開も見受けられたように思います。
第2部の中で印象に残った選手は、上背はないものの、剛腕で対戦相手を何度もぐらつかせてフライ級を制した緑真作選手(福岡/赤崎道場A-SPIRIT)や、8人トーナメントで一進一退の攻防に競り勝ってフェザー級の優勝を掴んだ岸田尚也選手(広島/BRASH)などでしょうか。
個人的には、一心杯グラップリングトーナメント(修斗グラップリングトーナメント)のライト級 エキスパートの試合が面白かったですね。
プロ修斗・バンタム級のランカーである野尻定由選手(福岡/赤崎道場A-SPIRIT)と、同じくプロシューターである福永功選手(徳島/MMA Zジム)による決勝戦では、序盤から福永選手が下から足関節のアタックを続けて、“もしかして…?”と思いました。しかし、福永選手のアタックを冷静にしのいだ野尻選手が切れのある動きでパスガードを果たしてトップポジションから攻め続け、ランカーの意地を見せて優勝したのです。

今回、アマチュア修斗・山口周南大会への申込者数は過去最多でした。
そういう時に限って、会場が16時までに完全撤収をしなければならず、試合が終わって疲労困憊の選手の皆さんを追い立てるようにして会場から退出してもらわなければなりませんでした。そしてまた、東は東京や徳島から、西は熊本から遠征して下さった皆さんに謝意を伝えたかったのに、大会運営に追われてご挨拶できずじまいでした。
心苦しい限りです。
各ジムの皆さんにはどうかこれに懲りずに今後もご参加いただけると嬉しいです。

アマチュア修斗は、今後も各地で開催されます。
直近では神戸で、キッズ&ジュニア修斗の大会が開催されます。山口周南大会とは比較にならないほど多数の試合数の大会になるようで、その大会運営の労力に本当に頭が下がります。
10月30日には日本のアマチュアMMA最高峰というべき全日本アマチュア修斗選手権大会が開催されます。
その後も小田原や大阪、沖縄、そして12月には再び山口県の宇部市での大会が続きます。
日本各地で有志の情熱によってアマチュア修斗が開催されています。
選手の皆さんのご参加を心からお待ちしております。

毛利道場 村井 貴史

 

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