アマ修斗(一般・初級・組技・児童)3月2日山口大会試合レポート

[大会名]SHOOTO CHALLENGE YAMAGUCHI 10
[主催]毛利道場
[認定](一社)日本修斗協会
[特別協賛]株式会社イサミ・フィットネスショップ・LIMITEST
[後援]周南市教育委員会、周南市スポーツ協会、yab山口朝日放送、KRY山口放送、tysテレビ山口、株式会社シティーケーブル周南
[協力]オフィスK
[日時]2025年3月2日(日)
[場所]山口県周南市/周南市学び・交流プラザ 武道場

中四国エリアはアマチュア修斗の開催がとても盛んです。
昨年12/8の山口宇部大会、今年2/16の広島大会、3/2の山口周南大会、3/23の徳島大会と、開催が続きます。
そのぶん逆に、今回の山口周南大会に選手が集まるかどうかの心配がありました。
実際、締切週の頭の段階では申込みがまばらだったものの、締切前日及び当日に怒涛のように申込書が届き、僕は嬉しい悲鳴を上げることとなりました。

追加募集を経て全40試合として組合せ・試合順を発表しましたが、欠場者もあり、最終的に今回のアマチュア修斗・山口周南大会「SHOOTO CHALLENGE YAMAGUCHI 10」は全37試合での実施になりました。


各カテゴリーで印象に残った選手や試合を記します。

キッズ修斗・キッズ2 28kg以下は、これまでの圧倒的な戦績を誇る岡本健新選手(岡山/TEAM AGENT)がスピーディーな動きから鮮やかな腕十字固めで優勝。

キッズ2 32kg以下の4名トーナメントを制したのは山形旭輝選手(岡山/blooM)です。
1回戦を一本勝ちで勝ち上がった山田虎太朗選手(岡山/TEAM AGENT)を腕十字で下しました。

ジュニア修斗で60kg以下の3名トーナメントを制したのは片山和希選手(岡山/TEAM AGENT)。
トーナメントに参加した石川選手、前原選手とも中3で、この春から一般のアマチュア修斗に移ります。
学業との両立がありますが、これからもぜひ頑張って欲しいです。

アマチュア修斗・山口周南大会のキッズ、ジュニア部門には岡山勢が遠征してくれていて、強さを発揮しています。
今大会でもキッズ6 40kg以下の品川弦佑汰選手(山口/毛利道場)を除いて、全てのカテゴリーで岡山勢が優勝を果たしました。
見事です。

アマチュア修斗 新人戦トーナメント部門で印象に残ったのは、3名トーナメントを制したフライ級優勝の今石蒼汰選手(福岡/赤崎道場 A-SPIRIT)と、フェザー級優勝の松江虎太郎選手(山口/チームプラン)です。
特に、松江選手は1回戦、決勝戦ともに一本勝ちで、アマチュア修斗部門MVP賞を獲得しました。

アマチュア修斗 オープントーナメント部門では、フロントスリーパーホールド(ニンジャチョーク)でライト級優勝を勝ち取った農坂大和選手(福岡/誠流会館)、体幹の強さを見せて危なげない試合運びで4名トーナメントを制したウェルター級の畑村悟史選手(山口/毛利道場)が印象に残ります。

オープントーナメント部門で、6名トーナメントのフェザー級を制したのは徳永祐也選手(山口/有永道場 Team Resolve)でした。
会場ではグラウンド状態の蹴りにより反則失格負けとコールされましたが、試合映像の検証によりスタンド状態であったことが確認されたため、徳永選手のTKO勝ちと試合結果が変更されました。

修斗グラップリング エキスパート 女子バンタム級にはプロシューターの宝珠山桃花選手(福岡/赤崎道場 A-SPIRIT)がエントリーし、その対戦相手として上瀬あかり選手(山口/毛利道場)と川畑名美子選手(山口/毛利道場)が名乗りを上げました。
3名ともプロ選手です。

1回戦は上瀬選手と宝珠山選手との対戦。
上瀬選手が腕十字で、宝珠山選手がチキンウィングアームロックで、それぞれあわやの場面を作り、結果は1-2の僅差で宝珠山選手の判定勝ちでした。

決勝戦は、HIMEのリングネームでDEEP JEWELSのリングで活躍する川畑選手と宝珠山選手の対戦。

序盤、宝珠山選手が外掛けで上手く上を取ったのですが、そこから川畑選手が潜って宝珠山選手の足をたぐり寄せ、膝十字固めで一本勝ち。

ストライカーのイメージがある川畑選手ですが、グラップリングの技術も優れていることを証明しました。

今大会で個人的に嬉しかったのは、ちょうど10年前のアマチュア修斗・山口周南大会「SHOOTO CHALLENGE YAMAGUCHI 02」で大会MVPを受賞し、その年の全日本選手権でも優勝してプロ昇格した岡本瞬選手(LIBRE代表)が教え子たちを引き連れてきてくれたことです。
大会当日は運営で忙しくて話ができなかったものの、とても懐かしく、嬉しく思いました。
2008年に初めてアマチュア修斗を山口県に招致してもう17年になりますが、大会開催を続けてきて良かったことの一つです。

今大会の前日には大内審判部長を招いて修斗ルール講習会を開催しました。
地方大会は特にそうですが、レフェリーやジャッジをできる人が多くいることが選手たちの試合の場を作るうえで大切です。
ジャッジの評価基準や判定基準を理解することは選手やセコンドにとっても勝利への一助になりますので、各地でルール講習会が開催された際にはぜひご参加をお願いいたします。

毛利道場 村井貴史

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