10月19日 沖縄アマチュア大会 レポート
「沖縄フリーファイト」時代から数えると通算で8回目となる沖縄県でのアマチュア公式戦「琉球フリーファイトvol.5」が那覇市奥武山公園3F錬成道場で開催されました。
今回大会ではNEXUSENSEの植松直哉代表をレフェリーに招き、全5試合が行われた。
第1試合は、Theパラエストラ沖縄の石間拓朗が急遽負傷欠場となり、トビー・モーリンとの対戦が中止となったが、同門の山城翔が2試合に出場する形で代役を直訴。モーリンとの対戦がマッチメークされた。
打撃で前に出るモーリンを山城がテイクダウンしパスガードから十字固め。代役を務めた山城が見事一本勝ちを収めた。
第2試合は、両選手ともにアマチュア修斗初出場。キックのプロライセンスを持ちBJJ青帯の石垣と成長著しい若手の栗原の対戦となった。第1ラウンド石垣の的確な打撃で栗原が下がる展開。第2ラウンドは栗原がテイクダウンからパスガード。ブリッジで石垣が返すも、その流れで栗原が三角絞めに捕らえる。これは極まったかに見えたが石垣が耐え抜き試合終了。ジャッジの1人は栗原を支持したが残る2人はイーブンのドローとなった。
第3試合は、BJJ茶帯の若山達也と高校生、泉の対戦。
第1ラウンド、打撃の手数では泉だったがスタンドでバックを奪いコントロールした若山が優勢。第2ラウンドも打撃で前に出る泉。若山が蹴り足をキャチし再びスタンドでバックに回るとスタンドの状態でバックからコントロールした若山の判定勝利。
第4試合は、前大会の「琉球フリーファイトvol.4」の再戦となった港川対村井の一戦、この時は港川が裸絞めにより秒殺の一本勝ちを収めている。
第1ラウンド、打撃で前に出た村井がタックルでテイクダウンを狙うも、港川が切り返しサイドから十字を狙う。これを村井に凌がれるがそのままトップをキープ。
第2ラウンド、村井の打撃の圧力で港川が下がる展開が続く。村井がテイクダウンに成功しサイドから十字を狙うが港川が凌ぎ試合終了。
判定2-0で村井が雪辱を果たした。
第5試合、第1試合で一本勝ちした山城とBJJ青帯で他団体でMMA経験のあるニック・リプトンとの一戦。
第1ラウンド、山城がタックルから引き込み、フックガードからトップを取ることに成功。パスガードし十字固めを狙うがニックがこれを凌ぎ再び山城がサイドをキープ。リプトンが立ち上がろうとした所でラウンド終了。第2ラウンド、リプトンの力強いパンチが何度もヒットする。終盤山城がテイクダウンに成功するもタイムアップ。ラウンドを分け合う形になりジャッジ三者とも19-19のドローとなった。
琉球フリーファイトに毎回ご協賛いただいております那覇市の格闘技ショップEVERGROUND様から贈られるアマチュア修斗MVP賞は2試合を戦い1勝1分の山城 翔(Theパラエストラ沖縄)が獲得した。
沖縄でのアマチュア修斗は毎大会5試合程度が行われています。
島国である沖縄では競技人口はまだとても多いとは言えないものの、琉球フリーファイトでアマチュア修斗を経験し、九州選手権優勝から先日の全日本選手権3位の成績を収めプロ昇格を決めた仲宗根武蔵(Theパラエストラ沖縄)がいるように、着実に沖縄の地にアマチュア修斗が根付き始めていると言えます。
来年は全日本選手権大会に沖縄から更に多くの選手が出場できることを願い、春、秋の年2回の琉球フリーファイトを予定しています。
本土在住のアマチュアシューターの皆さんの参戦ももちろん可能なので是非来年は沖縄でアマチュア修斗の試合を経験してみてはいかがでしょうか??
文=松根良太(Theパラエストラ沖縄代表)