4月26日 山口アマチュア大会 試合レポート

2008年からアマチュア修斗・山口大会の会場として使用してきた新南陽武道館が老朽化により取り壊され、今年4月13日に「周南市学び・交流プラザ」としてリニューアルオープン。
「SHOOTO CHALLENGE YAMAGUCHI 02」は、オープンして間もないその新施設での開催となった。

今大会は、地方大会では珍しい女子の試合を含むアマチュア修斗の新人戦トーナメント8試合とワンマッチ1試合を組むことができた。
2名参加による新人戦トーナメントの女子ミニマム級決勝では、下牧瀬菜月選手(山口/Personal Styles)と有馬治美選手(山口/毛利道場)が対戦。
昨年の全日本選手権大会にも出場した経験に勝る下牧瀬選手が、有馬選手のパンチに合わせてタックルでテイクダウン。パスガードからバックマウントでスリーパーを狙い、1R終了と同時にマウントからの腕ひしぎ十字固めで勝利となった。

バンタム級は、今年2月開催の井原大会ルーキートーナメントで3位入賞の岩本拓郎選手(岡山/ゼロ戦クラブ)と、アマチュア修斗初出場の脇 輝男選手(山口/優志塾)の対戦。
互いに打撃で探り合いをしていたところ、岩本選手がタックルで組み付き、脇選手がガブる展開。脇選手はそのまま押し込んで、トップポジションを奪取。そして、ハーフ→サイド→上四方→サイドと次々とポジションをチェンジし、1R 2分26秒に肩固めで一本勝ちを収めた。

フェザー級には4名が参加。
1回戦は、昨年山口大会の新人戦トーナメントで優勝した岡本 瞬選手(福岡/9’s MMA)が田代悠生選手(山口/毛利道場)と対戦。
田代選手の蹴り足を掴んだ岡本がテイクダウン。バックを奪い、スリーパーホールドで岡本選手が一本勝ち。
1回戦のもう1試合は、47歳の大迫浩一選手(福岡/赤崎道場 A-SPIRIT)と、これまでアマチュア修斗の勝ち星に恵まれていない中川宏樹選手(山口/クラブファイン)の対戦。
中川選手がジャブを中心に打撃のプレッシャーをかけ続け、グラウンドでもトップポジションを奪い、嬉しいアマチュア修斗初勝利を挙げると共に、決勝進出を果たした。
岡本選手と中川選手による決勝戦は、岡本選手のローキックが面白いようにヒットし、中川選手の足が何度も流れる。ダメージを受けて足の踏ん張りが利かなくなったか、中川選手がスリップ気味にダウンする場面も見られた。最後は、組み付こうとした中川選手を岡本選手がフロントスリーパーホールドに捕らえ、昨年に続いて優勝をもぎ取った。
2試合連続一本勝ちの岡本選手が、今大会のアマチュア修斗部門のMVPを獲得した。

3名参加のライト級決勝戦は、打撃で攻め込む大中淳護選手(山口/毛利道場)をテイクダウンから腕十字で降した武本淳楽選手(岡山/ゼロ戦クラブ)と倉信洋一郎選手(山口/毛利道場)の組合せとなった。
第1、第2ラウンドとも打撃の攻防に終始。倉信選手がパンチ、武本選手がローキックや首相撲からの膝で印象を残すものの、お互いに決定的な場面は作れず、本戦の判定は1-1のドローとなった。
2分間の延長ラウンドも打撃の展開だったが、中盤に武本選手が倉信選手の右の蹴り足を掴んでテイクダウンし、試合終了間際までトップをキープ。判定3-0で武本選手が優勝となった。

ウェルター級は、クロワード・アルフレッド優一郎選手(福岡/赤崎道場 A-SPIRIT)と堤 情介選手(山口/毛利道場)の対戦。
第1ラウンドの序盤、堤選手がパンチの連打で攻勢をかける。何発かヒットするものの、クロワード選手は下がらずに前に出てゆく。クロワード選手は頻繁にスイッチしながら打撃を放つ独特のリズム。ラウンド中盤、右フックが堤の顔面にヒットし、堤はフラッシュダウン。その後は堤選手が組み付いてテイクダウンを狙うものの、切られてしまう。
第2ラウンドも堤選手がテイクダウンを狙い、クロワード選手がそれを凌ぐ展開。堤選手はスタミナが切れたか、潰されて簡単に下になる場面が目立つ。しかし、クロワード選手はグラウンドには付き合わない。結果、3-0でクロワード選手の判定勝利となった。

アマチュア修斗はトーナメントの他、ウェルター級のワンマッチも1試合組まれた。
アマチュア修斗のみならず、パンクラスのネオブラッドトーナメント、HEAT、グラジエーター等のリングでも戦績を重ねる出田貴大選手(福岡/パラエストラ北九州)と、松塚弘樹選手(山口/毛利道場)が対戦。
松塚選手も、昨年のアマチュア修斗・山口大会の新人戦トーナメントのウェルター級で優勝しただけでなく、JMLやグラジエーター等で勝ち星を重ねている。
第1ラウンド、松塚選手のローキックの蹴り終わりに合わせたタックルで出田選手がテイクダウンを狙うが、182cmという松塚選手の長身に手こずり、なかなか倒しきれない。それでもしつこく投げを放ち、ようやくラウンド終盤に松塚選手を寝かせることに成功した。
第2ラウンドも松塚選手のパンチに合わせて出田選手が組み付き、バックに回りつつ投げてテイクダウン。バックからスリーパーホールドを狙う。長身の松塚選手はブリッジをしてスリーパーをしのぎ、いったんは上を奪うものの、すぐに出田選手に上を取り返される。その後も出田選手がグラウンドを支配し、マウントやバックから攻め続けて、試合終了。3-0で出田選手が判定勝ちを収めた。

なお、今大会では、旧・修斗グラップリングルールを採用した第6回一心杯グラップリングトーナメントも同時に開催された。
結城圭太、結城大樹の兄弟プロシューターも参加し、さすがのグラウンド技術を披露して各階級で優勝した。
また、昨年はアマチュア修斗部門で対戦した原 猛司選手(山口/毛利道場)と中園将生選手(福岡/赤崎道場 A-SPIRIT)がグラップリングのフェザー級で再戦。
試合中に観客から拍手が沸き起こるスピーディーかつスリリングな試合は延長戦にまでもつれこみ、最後は1ポイント差で中園選手が熱戦を制した。
表彰式では両選手に記念品が贈られた。

最後に主催者として、本大会と近い日程で近県でのアマチュア修斗の大会が開催されなかったこともあり、昨年よりも参加者は多く、大会運営面でも非常に助かりました。
福岡や岡山から2時間半~3時間半かけて来てくれた選手たちもいて、選手のみならず、セコンド、応援の皆様に心から御礼申し上げます。
今回、選手人口の少ない女子のアマチュア修斗の試合を組めたのも、貴重で有意義だったと思います。
今後も関係各位と日程調整をしながら、アマチュア修斗・山口大会「SHOOTO CHALLENGE YAMAGUCHI」を開催してゆく所存です。
皆様のご参加・ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。

試合結果

(文=毛利道場・村井貴史)

SCY02-1
SCY02-3
SCY02-2

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