4月2日 アマ修斗 OT&OM山口大会 大会レポート

[大会名]SHOOTO CHALLENGE YAMAGUCHI 04
[主 催]毛利道場
[認 定]JSA(グラップリングを除く)
[後 援]yab 山口朝日放送、KRY 山口放送、シティーケーブル周南
[協 力](有)オフィスK
[日 時]2017年4月2日(日)
[場 所]山口県周南市/周南市学び・交流プラザ 武道場

2/19の大阪大会、2/26の倉敷大会、3/5の熊本大会、4/23の福岡大会と、西日本エリアではアマチュア修斗がコンスタントに開催されている。
それだけに、かえって出場選手が集まらないのではないかと、いささかの心配があった。しかし、蓋を開けてみれば子供から大人まで42名が参加する盛況な大会となった。

キッズ修斗&ジュニア修斗部門では、昨年の大晦日の大会にも出場した貞岡 愛哉選手(ゴンズジム)が、豪快な投げからの関節技で全試合一本勝ちをし、強さを見せつけた。
他にも、西田 誠真選手(毛利道場)や竹本 蒼天選手(毛利道場)がそれぞれ、スリーパーホールドでの一本勝ちを含む2勝を挙げ、昨年の大会からの成長を見ることができた。
試合に負けた悔しさから涙を流す子どもたちもいて、観客たちは彼らを励ますような拍手を贈っていた。

アマチュア修斗の新人戦ワンマッチ部門では、ライト級の廣中 直文選手(毛利道場)と、フェザー級の森川 蓮二郎選手(TKエスペランサ)が、嬉しいアマチュア修斗初勝利を手にした。
廣中選手は三角締めで1R終了と同時にタップを奪い、森川選手は三角締めから切り替えた腕ひしぎ十字固めでフィニッシュした。

アマチュア修斗のオープントーナメントの女子フライ級では、アマチュア修斗戦績はまだ2勝ながら、3月のROAD FCに出場した原田 志保選手(毛利道場)が打撃で試合を優位に進め、最後は腕ひしぎ十字固めで野中 雪乃選手(Personal Styles)に一本勝ちした。

ストロー級のオープントーナメントは、初戦を巧みなグラウンドコントロールで制した大勝拓真選手(MMA Zジム)が決勝に進出。
大勝選手は決勝でもスイッチを交えた変則的な打撃でプレッシャーをかけ、2Rにはテイクダウンしてグラウンドを制したことが評価され、試合経験に勝る中泉 義貴選手(SHOOTO GYM BLOOM)を0-3の判定で破って優勝を決めた。

フライ級のオープントーナメントは、鋭い打撃で初戦をTKO勝ちした秋野 卓充選手(Personal Styles)が決勝に進んだ。決勝の1Rでも右ストレートで対戦相手の安芸 柊斗選手(MMA Zジム)に鼻血を出させ、安芸選手が再度出血したらレフェリーストップになりかねない状態にまで追い込んだ。
しかし、2Rになると安芸選手が盛り返す。スイッチしながら何度か左ミドルキックや右のフックをヒットさせる。
2Rでは決着がつかず、延長ラウンドに突入。
延長ラウンドでは、打撃のヒット数で印象付けた安芸選手が寝技でもアタックをかけ、3-0で判定勝ちした。
優勝した安芸選手は16歳、準優勝の秋野選手は19歳。
才能ある若い選手たちの今後に期待したい。
なお、安芸選手には、この大会のアマチュア修斗部門のMVP賞が贈られた。

5名が参加したフェザー級のオープントーナメントには、アマチュア修斗戦績が7勝、5勝、4勝といった強豪選手たちが参加して、激戦となった。
準決勝をカウンターの左フックによる見事なKO勝ちで勝利した佐藤 公智選手(MMA Zジム)が、まず決勝進出。
対戦相手は、下からの三角締めや腕十字、スイープ等により倉信 洋一郎選手(毛利道場)を判定で降した田中 崇晴選手(ゴンズジム)に決まった。
決勝の1Rは佐藤選手が下からチキンウィングアームロックを狙い、田中選手がそれをしのぎつつ、上をキープ。終盤には、田中選手が切り返して腕十字を狙う展開。
2Rはお互いに足関節を狙う場面もあったものの、決定機を作れず、延長ラウンドへ。
延長ラウンドでは田中選手が佐藤選手をテイクダウン。パスガードにも成功して、判定0-3で田中選手が優勝を掴んだ。

ウェルター級のオープントーナメントは、秋吉 栄一選手(Personal Styles)と今井 舜也選手(毛利道場)との対戦だった。
今井選手が打撃で押していたが、1Rにグラウンド状態での打撃(肩パンチ)による反則で減点1。更に今井選手は2Rの終盤に対戦相手への挑発行為をしてしまい、反則失格。
優勝は秋吉選手に決まった。

今大会では、試合数は少なかったものの、グラップリングの試合も行なわれた。
試験的に40代以上のビギナー限定のシニアクラスというカテゴリーが実施され、53歳と50歳の選手の対戦もあった。
今後も、中高年を含めたビギナーがチャレンジしやすいカテゴリーを考えてゆきたい。

最後に。

山口県内のみならず、広島や福岡、更には兵庫や徳島といった遠方からも出場していただき、選手やセコンドの皆さん、応援の皆さんにとても感謝しております。
各選手の懸命さのおかげで盛り上がった大会になりました。
ただ、閉会式での総評にもありましたが、修斗は「礼に始まり、礼に終わる」ということを標榜しているだけに、反則失格の試合が起きたことは非常に残念です。
選手のみならず、ジムやセコンドも反省を胸に刻み、今後の大会の戒めにしたいと思います。

毛利道場  村井 貴史

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