6月11日 アマ修斗(一般)関西選手権 大会レポート
[大会名]第15回アマチュア修斗関西選手権
[主 催]日本修斗協会 関西選手権実行委員会
[開催日]2017年6月11日(日)
[会 場]大阪市中央体育館・柔道場
第17回アマチュア修斗関西選手権
2017年6月11日(日)
大阪市立中央体育館・柔道場
今年も9月の全日本に向けた選手権のシーズンが開幕。
その中でも個人的に毎大会ハズレなしの関西選手権の様子をレポートする。
おそらく出場者の半数程度が今年プロ昇格すると思われる超激戦区のフェザー級。
下馬評では選手権優勝常連の福永功選手(MMAZジム)、中島英昭選手(ゴンズジム)、選手権出場は無いものの、関係者要注目、プロシューターを父に持つ井上雄斗選手(パラエストラ加古川)が優勝候補かと思われていた。
蓋を開けると、コツコツとコンスタントに試合に出場し着実に実力を付けてきた岩佐和哉選手(BLOWS)が優勝し、続ける事の大切さを身を持って体現した結果となった。
そして何と言っても今大会、会場に爽やかな風をもたらしたのは軽量級の三階級。
バンタム級では名古屋ALIVE鈴木社長の秘蔵っ子、岡本秀義選手が悲願の優勝。
優勝が決まった瞬間、鈴木社長に駆け寄り号泣する姿に思わず目頭が熱くなった人も多かったであろう。
ストロー級ではキッズ修斗出身、抜群の見切りとテイクダウンを武器に戦う大勝拓真選手(MMAZジム)が山口オープンに続き今大会も制した。
そしてフライ級、同じくキッズ修斗出身、一撃必倒のカウンターと極めの強さが光る二世シューター安芸柊斗選手(MMAZジム)が圧倒的なパフォーマンスで中国選手権に続き今大会を制した。
優勝を決めた後、共に優勝を決めた大勝選手とすれ違い様にハイタッチする姿はさながらDEAR BOYSの様であった。
とにかくプロ入りが楽しみな若者達である。
他にも、ワンマッチでの敗戦から復帰、見事な優勝を見せたライト級後藤陽駆選手(シューティングジム大阪)、生き物的な強さを武器にウエルター級を制したロメロ・ヴィクター選手(MIBRO)等タレントに事欠かない大会であった。
今大会、個人的に感じた事としてグランドでの有効なポジションの認識についてジャッジ、出場者の中での相違が少なからずあったのではないかと思う。
アマチュア修斗ではグラウンドでの打撃が禁止されているのであくまで想像の域を出ないのだが、しっかりとパウンドが打てるであろう体勢なのかどうかが重要となってくる。
トップポジションは勿論判定に加味されるが、手首を掴まれている、密着されている、パウンドを十分に打てないと判断される体勢ではその評価は半減される。
あくまで想像の話になるのでやはり個人差は出てくると思うが、大会に関わる人々がある程度の統一の認識を持つというのが理想だと思う。
その為にも是非アマチュア修斗協会主催のルール講習会へ参加し、ルールの認識、そして意見交換を。
ルールは現行の物が完璧という訳ではありません。
練られて、改善されて、より良くなって行くものです。
修斗に関わる皆さんでより良いものを作り、次の世代に残していきましょう。
長くなりましたが、出場選手の皆様、大会関係者各位、お疲れ様でした。
文責・小堀貴広
小堀貴広:
総合格闘技ゴンズジム所属のプロシューター。2009年4月29日仲秀隆戦でデビュー。得意の打撃を中心に試合を組み立て、決して下がらないファイトスタイルが信条。